※筆者はTRPGをほどほどに遊びます。ただし、RPが苦手という自覚を持つ人間です。
※ここでは、RPについて幾つかの型を考察し、どのようなRPが筆者自身に向いているのかを見当します。
※メモ書きのような物です。
*TRPG
まずTRPGという定義をはっきりさせる。コンピュータRPGと比較してのT(テーブルトーク)であるので、処理者がGMである。RPを楽しむゲームであり、トークによって遊ぶ物である。そうトークだ。
*RP
では、RPとはなんであろうか。RolePlaying、つまり自分ではない者(の役割)を演じることを示す。
シチュエーションなどは様々であり、TRPGによって千差万別な役割を背負う。日常的な生活を楽しむというより、非日常的な要素を楽しむことが多い。私が知らないだけかもしれないが。
*RPの型
RPとは役割を演じることを楽しむ物であるということは先程書いたが、演じるということは様々な種類があると思われる。
・ キャラクターに対して
→主観的に
→客観的に
・ キャラクターは
→言動を主軸にして
→動作を主軸にして
まずはこの2つの項目に分けてみる。
キャラクターとは、プレイヤーが操作するキャラクターである。彼(彼女)はもちろんプレイヤーが操作するわけだが、”なりきる”か、”あやつる”かというイメージがある。
つまり、プレイヤーはRPをする時に誰であるかということである。例えばドラマや映画などの俳優などは、主観的に”なりき”っている。同じく、人形劇や人形浄瑠璃などは、客観的に”あやつ”っている。
RPGはF.E.A.R.ゲーで言うならドラマ的なシーンで区切られているため、おそらく前者のような”なりき”ったRPが要求されている。
ここが大きなターニングポイントで、プレイヤーの差がはっきりする所でもある。私なんかは主観的に”なりきる”ことが苦手であり、物語のグッドエンドに対して、”動作”において解決を試みようとするタイプの人間である。2つ目の項目が関係してくる。
どういうことか、例えば、プレイヤーは冒険者を操作している。あるあくどい商人から裏の情報を受け取りたいと思ったとする。ならばどう行動するか。
A)プレイヤー:「GM、この商人の目の前で剣を素振りする。『これは脅しではないが、答えないようならば脳天に当ててしまうかもしれない』」
B)プレイヤー:「GM、この商人の目の前で剣を素振りする。これで商人を脅して、情報を受け取りたい」
これは、よくありがちなリプレイ的な書き方を参考にしたが、まず自分の”動作”を描写する。その”動作”によって会話、または自分の目的を話す。ここで、キャラクターの”言動”としてRPをする(Aタイプ)か、あくまでプレイヤーによって説明される”動作”である(Bタイプ)かによって、大きくRPの傾向が分けられると思う。
ここまでで、あなたは2つの項目のどこに所属しているだろうか。私は動作を主軸とした客観的なプレイヤーである。
*型から発展して
先程型で分けたのは理由なしに行ったわけではない。そもそも何故型を分けたのか。
まずTRPGを楽しみたい場合、最上級に楽しめるプレイヤーは、言動を主軸とした主観的なプレイヤーだと思われる。TRPGは体験のゲームであり、演者として参加している方が楽しいであろう(GMは多少特殊なので置いておく)。
ただしデメリットもある。まずそのようなプレイは難易度が高い。”なりきる”というのは、自分の中で別人格を処理することに他ならず、慣れていないプレイヤーがすると、結局素のままの自分をRPしているということがままある。更に言えば、キャラクターのRPによって、ストーリーが進まなくなる恐れもあるのだ(いわゆる「私のキャラクターはそんなことはしない」などの)。
つまり、広い目で見ると全ての型を臨機応変に使いこなす方が良いのではないか。というのが結論である。
*RPの習得
全ての型を使いこなすというのは、明らかに難しい。イメージする力、キャラクターを構成する力が求められる。これは素人が闇雲にするだけでは確実に成功しない。いわゆる演劇や、小説の領域に踏み込んでいるように感じる。
ではどのように習得していくか。
まず、自分がどのようなRPならば出来るかを把握する。そして、それと被らない要素で構成されたRPを練習する。そうすれば、効率よく全ての型に触れられる。
私の場合、ある問題に対して「キャラクターがどのような行動をするか」という判断が即座に下せない、「会話内容が思い浮かばない」ということが多い。これは、ひとえにキャラクターがどのようなキャラクターであるかを把握していないからだ。
そこで、同じ型の人間におすすめしたいのは、既に構成されたキャラクターを使うことである。これは、いわゆるなりきりチャットのような物で、(個人的にはかなり嫌いであるが)、ある作品に登場するキャラクターのイメージを借りてRPをする。
この方法は、彼(彼女)なら、どのような行動をする、言動をするという判断がし易いため、練習には向いている。
ただし、これに甘んじてはいけない。オリジナリティのあるキャラクターは、なりきりチャットでは生まれないからだ。TRPGを遊ぶのか、それともなりきりチャットを遊ぶのか。そこを理解した上でRPをしなければならない。
*ボイスとテキスト
RPの要素としてまた別の要素がある。ボイス(プレイヤーの声)とテキスト(プレイヤーの文)だ。
よく、「このシステムはテキセの方がやりやすい」とか、「ボイセだと笑いすぎて大変だった」など、TRPGの色が出やすい要素だ。もちろんRPに関係してくる。
ボイスでは、プレイヤーの声(身振り手振り、顔の表情なども含む)によって言動や動作が成される。様々な声が出せる人でない限り、男性は男性の声を出し続け、女性は女性の声を出し続ける。その逆を演じるというのは、技量がないかぎりまず無理で、羞恥心などの問題もある。
これに関しては、アニメなどの声を真似してみるなど、解決のアプローチは多そうであるが、やはり気心のしれた人とのセッションが望ましいのではないか? と思う。
テキストは万能で、常に消えない文章として残るため、記憶に頼らずに済み、性別による声がイメージと合致しないなどの現象を引き起こさず、羞恥心がRPの邪魔をすることもない。初めて遊ぶ相手でも、セッションがし易いなどの利点がある。
だがしかし、テキストは時間がかかる、会話の衝突が起こる、またある程度会話などの技量がないと(ボイスにも言えることだが)RPできないなどの問題点がある。
これに関しては、一長一短であり、そのシステムによって向き不向きなどがある。
*他者(他のプレイヤー)との接触
ここまで来て初めて、他のキャラクターとの接触方法を考慮することになる。あなたのキャラクター内で完結していたイメージが、次は記憶と結びつけて発展していくことになる。
つまり、イメージを変化させる必要が出てくる。
この時、私が最善だと思うRP方法として、プレイヤー発言として、「私はこのキャラクターでこのようなRPがしたい、大丈夫?」と意見を乞うのだ(これも一種のRP、いやPRか)。
もしそれが「放火したい」などという発言であれば、よほど脳みそがおかしい人々でなければ、止めるだろう(※システムにもよる!)し、必要であれば皆が納得するであろう。
つまり、イメージの共有、自己紹介だ。
不慣れな人とセッションをすると、無言である、寡黙である、他者との接触が嫌いだ、などのRPをされることがある。これは、そのキャラクターがどのようなRPをしたいのか分からないからであると推測される。
自己紹介は、キャラクターの名前を知ってもらう、どのような言動や行動をする……などと共に、「どのようなRPをしたいか」を伝えるプレイヤーの自己紹介としても利用するといいだろう。
*GMの苦悩
さて、私がどれだけRPが苦手だというのはわかっただろう。なにせこんなチマチマ考えないとRPできないのだから。
話を続けると、私は、プレイヤーよりGMをすることの方が多い。GMというのは忌々しいことに、NPCを操る役割を負う。
NPCとは物語の本筋を演出するために使われるコマのようなキャラクターであったり、助けるべき対象であったり、倒すべき宿敵であったりする。
そのような多岐に渡る対象をRPしなければいけないという理由で、RPが難しい! なんてことだ。神は何故GMなんて役割を作った!
ということで、GMのみがNPCを操るという固定概念を壊そう。プレイヤーもNPCを操れるし、GMと同じキャラクターを操作してもいいのだ。
例えば、物語に対した影響を与えないであろう、宿屋の主人など、キャラクター達がただ泊まりますというより、キャラクターと主人による会話があった方が盛り上がるかもしれない。
その盛り上がるかもしれないという可能性を、GMにだけ任せないであげて欲しい。プレイヤーが盛り上げることもできるかもしれないのだ。
これはヤジを入れるというのとは違う。敵の第一声が笑いを取る発言であったりしたらどうだろう。もしゴブリンが変なことを言い出して、皆がそれで笑えたら、そしてGMがそれ採用と言えれば、それはストーリーを作ることに他ならない。
*RPとは
結論として、RPとはゲームを面白くするための方法であり、ストーリーを作り出すことが出来る手段だ。様々な練習や妄想(こどもTRPGというたとえをしたことがある。こどもサッカーなどのような時期を経て、立派なTRPGプレイヤーとなるのだ)によって、RPは上手くなることが出来る。
まず自分がどのようなRPをしているのかを見つめ直し、そこから欠けている部分を学ぶことで、RP能力が成長する。はずである。たぶん。
※本当に、RP上手になりたいよね。うん。
2016年10月17日月曜日
2016年8月17日水曜日
黒絢のアヴァンドナーのセッション募集について
黒絢のアヴァンドナーとは
新作のTRPGです。コミケC90で出展されたそうで、現在ではネット販売(Amazonやこかげ書店)、店頭販売(とらのあな(たしか)やイエサブ)で購入できます。
システムとしては、F.E.A.R.制作のシステムに近いらしいです(戦闘時のラウンド進行が同社のゲームのテンプレート的進行に近い)。私はネクロニカにも近いと思いました(キャラメイク時に、キャラクターの身体の部位を選択して装備する形式、アイテム所持とは違う)。
戦闘は、MAPを使うというより、敵を中心において、その周りを飛び回る感じ(進撃の巨人で、主人公たちが道具を使い巨人の周りを飛び回る光景が近い?)で、爽快感が魅力のひとつとして上げられています。1.5次元戦闘って感じがします。
セッション募集
現在セッション参加者を募集しております。あと1人! あと1人でいいので参加お願いします。開催日は今週の土曜日、13:00頃からとさせて頂きます。
募集のツイートはこちら。同ツイートにその他の連絡事項も記載してあります。
あなたがもしルールブックを持っていない場合でも参加可能です。初回に限り、ルルブ未所持でのセッションを認めます。こちらである程度の要点をまとめておきますので、ご気軽にセッション参加希望のリプライをください。
もしルルブ所持した上での参加が望ましいと思うのであれば、ハイマニューバ傭兵少女TRPG「黒絢のアヴァンドナー」公式サイトから様々な情報をチェックしてみてください。
黒絢のアヴァンドナーの設定について
詳しくはちゃんとルルブを買って読んでください。
◯世界観
地球は、人類が住めなくなっています。強大な企業によって開発された新しい物質により、地球環境は汚染され、元の人類たちは地球外のコロニーに逃げてしまっています。
地球は居住地という役目を終えて、企業間の争いの地へと姿を変えてしまっています。
そんな中で、培養脳を持ち、機械の身体を駆り傭兵家業をこなす者達がいます。彼らを「アヴァンドナー」と呼びます。
安価に製造される彼らは、生きるためにはお金が必要です。ただ、人の住めなくなった地球で行える仕事は少なく、戦うか、ここで死ぬかの瀬戸際で生きています。
そのため、企業の労働力として戦う運命にあります。
◯キャラクター
PLが使用するキャラクターは、そんなアヴァンドナーたちです。アヴァンドナーは製造プラント内で様々な教育を受け、見た目が14歳程度になるとプラントから追い出されるそうです。
彼らは教育を受ける中で、自分の外見や武装などを決めることができます。
彼らに教育を施すのはAIです。あなたに対して親や兄、姉のように接します。
黒絢のアヴァンドナーのキャラ作成について
今回はサンプルキャラクター5種のうちから、各自1体を選び、パーソナルデータを決めることでキャラ作成とします。
本来は様々な手順がありますが、ルルブ未所持者のことも考えるとこれが適切でしょう。
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